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アクセシビリティは「万人に使いやすい」を提供する
前回の記事でとりあげたように、アクセシビリティに対する注目が高まっています。
アクセシビリティは利用しやすいというだけでなく、
多くの人に使いやすさを提供することを目的としており、
障害の有無やインターネットの利用方法にとらわれず、
すべての人が使いやすいと感じるページを目指すことを目標としています。
お問い合わせを逃したり悪い印象を与えたりすることも
アクセシビリティへの対応を怠るということは、
ユーザーに使いづらいという印象を与えることなります。
そのため、自然とユーザーの離脱率などは上がり、
本来は獲得していたお問い合わせなどの機会を逃す可能性が高くなります。
またGoogleもサイトの評価についてアクセシビリティを非常に重視しており、
SEOにおいても非常に有効な項目となっています。
アクセシビリティの目的や概念などは前回の「0から始める『アクセシビリティ』#基礎編」で解説させていただきましたが、
この記事では実際に自分の持っているホームページなどの現状を確認するために有用なツールや確認の方法などを紹介させていただきます。
まず、自分で確認を行う場合、どうしても主観的な判断で「自分が使いやすいホームページ」を目指してしまいがちですので
客観的に判断が行える外部のツールなどを利用しましょう。
LighthouseはGoogleが提供する、ホームページの品質確認が行えるサービスです。
現在GoogleChromeの拡張機能および開発者向けツールでの提供が行われており、
Chromeウェブストアにてダウンロードが可能です。
また、審査項目としては
などを検査することができます。
WordPressなどを利用したページの場合Performanceなどを含めて
すべてを100にすることは難しいですが基準としては非常に有用です。
また、Lighthouse側からの指摘などもあるため的確に改善を行えます。
確認の際はBest PracticesとAccessibilityの項目が
アクセシビリティに関連するためチェックしてみましょう。
「色のシミュレータ」というアプリがiOS/Android向けに公開されており
ページの色やコントラストについて確認が簡単に行なえます。
スマホなどを通してチェックができるのでディスプレイだけでなく、
印刷物などさまざまなチェックが簡単にできるのでおすすめです。
また、複数人で確認などができる場合は
極力多くの人に見てもらい意見をもらうことも非常に有効です。
前回の記事でも記載したようにアクセシビリティに関する項目は非常に多岐に渡りますので
さまざまなユーザーから使いやすさについて意見をもらうことが大切です。
注意点
しかしながら、使いやすさの基準は人それぞれぞれですのでAさんは使いやすいと感じた変更も
Bさんは使いづらくなったと感じるようになる変更なども多くあります。
そのため変更はひとまず、多くの人が使いやすいと感じる点を中心に反映し、
意見が分かれる箇所に関しては改めて検討するといいでしょう。
WordPressで投稿などをされている方の場合、
設定から画像に代替テキストをつけることが可能です。
アクセシビリティの観点から見ると
画像ではなくテキストで説明をすることが望ましいとされていますが、
画像を使用したほうがいいことも多くあります。
そのため画像の説明を代替テキストの項目に入れることにより、
テキストとしての意味合いも持たせつつ、画像を使用することができます。
また、多くの使い勝手に影響が大きい部分としてページの表示速度があります。
ページの離脱率は読み込みに2秒以上(Googleの記事では3秒で53%と記載)
参考:サイト表示が2秒遅いだけで直帰率は50%増加!DeNA事例から学ぶWebの自動最適化手法/日本ラドウェア
の時間がかかるページから非常に高くなる
というデータもある通り、
表示速度はユーザーの快適性に直結します。
そのため、WordPressなどを使っている場合は
プラグインの追加やテーマの修正などによって表示速度に悪影響が出ている場合があります。
そのため、不要なプラグインや必要以上の機能追加などは極力避けて、
WordPress自体が極力シンプルな構成で動くように気をつけましょう。
また、サーバ側のメンテナンスやアップデートなどでも速度改善が見込まれる場合もあります。
これまでご説明したように、アクセシビリティに関しては注意するべき箇所が多く、
完璧を目指すことは難しいですが
現代のように多くの人が当たり前にインターネットを利用するようになったことで、
今後更に対応を進めていく必要のある項目となってきています。
単に使いやすいページを目指すだけではなく、
SEO上も重要な項目となっていくことは必至ですので
今から少しずつ確認と対策を始めていきましょう。
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